黒ビールって、普段飲みますか?ビールというと暑い中ゴクゴク飲むイメージを持つ方が多いと思いますが、違った楽しみ方もあります!
なんとなく重たそうな感じがする黒ビールですが、実は飲みやすいものもあります。そんな黒ビールを代表的なスタイルとともにまとめてみます。
黒ビールの黒さの秘密
黒ビールとその他一般的な色のビールには原料や製法で違いがあります。
黒ビール | 一般的な色のビール | |
麦芽 | 淡色麦芽+濃色麦芽 | 淡色麦芽 |
麦芽の乾燥温度 | 100~230℃(焙煎) | 80℃(焙燥) |
(水 | 硬水 | 軟水 |
この黒ビールに使われている濃色麦芽には、「カラメル麦芽」「チョコレート麦芽」「クリスタル麦芽」など様々な麦芽があります。この麦芽が黒ビールを黒色にしている正体!麦芽が黒くなる前に取り出さず(取り出すのが早ければ早いほど色味は明るくなる)、黒くなるまで炒って焦がしています。この焙煎で黒ビール特有のコーヒーのような良い香りがするんですね。
黒ビールのスタイル
一口に黒ビールと言っても、やぱりスタイルがいくつもあります。代表的なスタイルについてまとめます。
まずここでも大きく2種類に分けられます。
ラガー | エール |
シュヴァルツ
デュンケル |
ポーター
スタウト |
それぞれの違いについて説明していきます。
ラガービール 「シュヴァルツ」と「デュンケル」
シュヴァルツ | デュンケル | |
発祥地 | ドイツ・バイエルン地方 | ドイツ・ミュンヘン |
発酵方法 | 下面発酵 | 下面発酵 |
アルコール度数 | 3.8~5.0% | 4.5~5.0% |
適温 | 8~11℃ | 9℃ |
色 | 黒 | 濃い茶色 |
どちらもドイツ生まれのビールです。ドイツ語だと、「シュヴァルツ=黒」「デュンケル=暗い」。名前の通り色の違いが大きな違いです!
焙煎感が強いのがシュヴァルツということですね。デュンケルと比べてロースト麦芽の甘みと香ばしさを感じやすいです。
それに比べてデュンケルは苦味が弱めでマイルドな口当たりです。
しかしどちらも下面発酵のラガービール。黒ビールの中ではスッキリとした後味で、日本人が好みやすい味わいだと思います。
ちなみに日本の大手ビールメーカーの黒ビールは基本的にシュヴァルツです。
▼編集部オススメのシュヴァルツはこちら
エールビール 「ポーター」と「スタウト」
ポーター | スタウト | |
発祥地 | イギリス・ロンドン | アイルランド |
発酵方法 | 上面発酵 | 上面発酵 |
アルコール度数 | 5.0~6.5% | 3.8~7.0% |
適温 | 11℃ | 15℃ |
色 | 黒・濃い茶色 | 黒 |
アルコール度数に若干の違いはありますが、ほとんど同じじゃないの?と感じますよね。そうなんです。ポーターの改良版がスタウトなんです。
「スタウト=強い」ポーターよりも原材料を多く使用し、味わいを強くしたものがスタウトです。ちなみに明確な線引はされてなく、生産者がスタウトと言ったらスタウトのようです。
いざ飲んでみて、これがどっちと確実に当てるのは難しいですが、基本的にはやはりラガービールのシュヴァルツやデュンケルよりはしっかりとしていて、スタウトよりも軽いのがポーターだと感じます。
どちらも味わいは麦芽やホップの香味が強く、クリーミーな泡が特徴です。
▼変オススメのポータはこちら
▼編集部オススメのスタウトはこちら
編集部的飲み方のオススメ
パブでシュヴァルツやデュンケルをごくごく飲み、ディナーのあとにコーヒーや紅茶じゃなくポーターを飲み、barでスタウトをじっくり飲む。
というのが私がオススメしたい飲み方です。
また黒ビールなら、一般的な色のビールのおつまみとしては嫌厭してしまいがちな洋菓子との相性もばっちりです◎
カフェで黒ビールを、飲み会のラストオーダーで黒ビールをといった気軽に黒ビールを楽しめる環境ができるといいのになあーと思います。